英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

アメリカでのお話(6)



 先日、ミネソタの友人からメールが来ました。先週の火曜日には初雪が降ったそうです。でも寒さは続かず、野山の木々が色づき始めたとありました。ミネソタの緯度としては、北海道の先端の稚内くらいで内陸なので、秋は短くあっという間に冬が来るといった感じです。今回はその友人といったカヌー旅行のお話です。


 ミシシッピ川は北アメリカを南北に流れる大河川で、大型タンカーが行き来する大動脈ですが、いくつもの支流があります。その中の一つセントクロイ川(ST. Croix river)に、大学の寮の両隣りに住む友人たちとカヌー旅行に行きました。セントクロイ川は州立公園に指定されていて、その川の近辺は昔からの景観や生態系を守るために、人工的なものは何一つない川です。車の後ろに牽引車で大型のカヌーとテント、周辺にはコンビニもないので3日分の食料を積んでミネアポリスから北の方に約200キロほどのスタート地点に向かいました。


 9月のセントクロイ川の鏡のような水面には、両岸の紅葉した森の木々が映り、絵葉書のような景色の中を3人がパドルを漕いでカヌーは進んでいきます。聞こえてくるのは森からの動物や鳥の声だけで、時間がゆったりと過ぎていくような旅でした。お腹が空くと川の中洲にカヌーを停めて、周りの景色をおかずに昼食を取りました。


 夕方、テントが張れそうな中洲を見つけて、キャンプ。周辺には人家はないので、本当にプラネタリウムような満天の星空の下で、本当は持ち込み禁止のアルコールを体温維持のために「ちょっと」だけ飲んだのは、美味しかった!


 テントの中で明日に出発に備えて消灯しようとするとき、友人が一言「熊が時々出るかもしれないから気をつけて休んで!」と言うのです。みんな熊よけの鈴は枕元に置いてはいても、森の音が気になって今度は眠れません。


 自分ではほとんど寝ていないと思っていたのですが、友人たちに「熊は来なかったみたいだね!」というと、
「Nobu のいびきで熊も逃げたみたいだよ。」だって。眠れなかったのは私ではなく、彼らだったのです!
みんな、すまん(汗)

LESSON 6 カヌー旅行 熊も逃げ出す 大いびき