英進塾_先生ブログ

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センター試験の数学

もう6月になりますね。
センター試験まであと7ヶ月半ほどです。
今回は数学の勉強について。


「あと7ヶ月半」と書きましたが、センター試験対策で数学を勉強できる時間は、実はもっと短いです。
なぜなら、試験直前の11月・12月は、理科・社会などの暗記科目を重点的に勉強しなければならないので、数学に割ける時間は非常に少なくなります。
多くの受験生が本当に焦って、最も真剣に勉強するセンター試験直前の時期、数学の勉強時間はフェードアウトしてしまうのです。


では、いつ数学を勉強するのか・・・


いささか賞味期限の切れたセリフの気もしますが、まさに「今でしょ!」となるわけです。


それでは数学の勉強法について。
ほとんどの高校生の皆さんは、チャートなどの参考書を持っていると思います。
多くの参考書は、1ページごとに「代表的な問題パターン」の例題と演習がセットで載っています。
例えば二次関数などの1単元ごとに、30パターンくらいの例題で構成されているでしょうか。


センター試験では、この「パターンの組み合わせ」で問題が出題されます。
上にあげた30パターンの中から、3つぐらいのパターンが組み合わされます。
そして、3個の別々の条件式を、たいていは連立方程式でつなぎ合わせて解答を導くことになります。


出題された3パターンのうち一つでも知らなければどうなるのか。
残念ながら正解にはたどり着けません。
出題された3つ全部を知らないと、勝負にならないのです。


30パターンのうちの理解度が8割だとどうでしょうか。
8割の確率で3パターン全てを正解するには、80%の3乗という計算になります。
これを計算すると51.2%です。
8割の理解度だと正解する確率はほぼ半々です。


理解度が9割ならどうでしょうか。
90パーセントの3乗は72.9%です。
大体解けるなと言える確率です。
1割の差はものすごく大きな違いなのです。


そして30パターンの1割はたったの3パターンです。
3つ覚えれば、解けるか解けないか半々だった問題が、大体解ける確率になると言えます。


”勉強法”と大げさに書きましたが、特にスペシャルな方法があるわけではありません。
ただ丁寧にひとつひとつパターンを覚えること、わからない問題をひとつひとつクリアしていくことです。


ただし、その一歩一歩は、想像以上のジャイアントステップであると私は思います。
わからない問題は放置しないで、ぜひ塾で聞いてください。
その一歩一歩のお手伝いをできればと思っています。