海外の学校教育
イギリスでは数年前まで全国学力テストが行われており、
・テスト結果で学校の評価が決まる
・小4、中2の生徒でも、テスト結果が基準を満たさなければ留年させる
などの大変厳しい教育方針がとられていましたが、
・学校がテスト勉強しかしなくなる
・学校自体が不正をする
・留年した学生のモチベーションの維持
などの弊害が多すぎて、学力テストは廃止されたそうです。
これに対し、学力上位国のフィンランドの小学校では、
・テストはほとんどしない
・一定のカリキュラムではなく、生徒一人一人が自分のやりたい勉強をする
ような、生徒の主体性を重視する教育が行われているようです。
オランダも最近、この「フィンランド式」を取り入れたそうですね。
(当塾の「強化クラス」も同じスタイルです。)
日本の「ゆとり教育」が中途半端な形で終わってしまい、
かわって「学力テスト」が導入されましたが、
イギリスでの失敗をみると、日本の教育制度も変わっていきそうですね。
ただ、急激に変えることは、「ゆとり」の場合でも難しかったですから、
変化はゆるやかなものになると思います。
ちなみに、フィンランドでは、夏休みの宿題は一切出されないそうです。
理由は、
「先生が2か月分もの宿題を、夏休み明けにすべて責任をもってチェックすることが不可能」
だからだそうです。
私の学生時代には、夏休みには鬼のような量の宿題が出されていましたから、
これを初めて聞いたときは
「フィンランド人だったらよかったのに・・・」
と、ずん飯尾のネタのようなことを思ってしまったものです。