英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

脳と悩


朝晩、めっきり寒くなってきました。
昨日、今秋、初のストーブをつけました。
しかし、ストーブをつけようと灯油缶を確認したところ、
灯油の在庫が少ないことに気づき、
秋支度がまだまだ整っていないことに、深夜、気がつきました。
もうすぐ、冬。
ぬくぬく、快適に過ごせるよう、
いろいろな用意をしておきたいです。


ところで、久しぶりに手持ちの紙類を
整理する機会があり、
自分の(大学時代の講義をメモした)ノートを見直してみると、
「脳」と「悩」という漢字を間違えてメモしており、
見直していた私は、過去の私の間違いに思わず
「何これ」と突っ込んでしまいました。


間違えた「脳」と「悩」という漢字は、
似ている感じがして、気になり、
ためしに『漢字源』を調べてみました。


「脳」の解字は、
会意兼形成文字。脳の右側は、頭に毛のはえたすがた。
上部の巛は頭髪であり、
下部は思の字にも含まれている形
*頭骨におどりの筋の入っている姿である。
腦はそれを音符とし、肉をそえた字で、柔らかい意味を含む。
脳みその柔らかい特質に着目した命名であろう。

*頭骨におどりのすじの入っている姿である。
新生児の頭蓋骨がまだ完全に縫合し終わらないとき、脈拍につれて動いて見える前頭及び後頭の一部。おどり、ひよめきなど。



「悩」の解字は、
会意兼形成文字。悩の右側は、丸い頭の上に毛のはえたさま、頭腦の腦の源字。惱はそれを音符とし、心を加えた字で頭脳をなやますこと。


「脳」の凶の部分は
下部は思の字にも含まれている形
ということなので、「思」も調べてみました。

「思」の解字
上部の田は、幼児の頭に泉門のある姿。頭を表す。思うはそれと心(心臓)を合わせた字で、思うという働きが頭脳と心臓を中心として行われることを示す。


とのことでした。
漢字って奥が深いですね。


現代の心理学とは連続性が認められていませんが、
古代ギリシアで「心」がどこにあるかについて、
アリストテレスは「心」は心臓にある、とし、
プラトンは「心」は脳にあるとしていました。


「思」という漢字は
「思うという働きが頭脳と心臓を中心として行われる」
としたのも興味深いです。