英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

名と体[Names and Natures Agree]


第二子がまもなく誕生するので、再び子どもに名前を付ける機会を与えられた。
前回は啓示が与えられたかのように決まり、満足する名前になったが今回はどうか。

「名は体を表す」とはよく言われること。名づけ親の「かく在って欲しい」という願いによって名付けられた子が、その願いのままに育つか否かは分からない。豪(ごう)と名付けられた子が豪快な、悠(ゆう)と名付けられた子が悠悠たる気質を得るかと言えば必ずしもそうではない。皆さんの名は、体を表しているだろうか?


しかし、星占いの「今日はラッキーデイ!」という記述が、占いを信ずる人の気分を高揚させよい結果をもたらす場合があるように、樹木を愛し続けたピグマリオンが終(つい)には彫像を女人たらしめたように、ある人にとって常に影響を与え続ける「名前」が、当人の気質に残響を響かせぬことがあろうか。


あまり褒められたことではないが、例えば「豪」という名の子が弱々しい様は見ていて滑稽とは言わぬまでも、当人と周りの人間に、居心地の悪さを感じさせるものだ。そのギャップによって、我々の頬を弛ませることも多々ある。

キラキラネーム。安倍首相が「光宙(ぴかちゅう)」という名前を例に挙げてキラキラネームを批判していた。
(実在のぴかちゅうくんは、悪しき例として挙げられてさぞ気分が悪かろう。
それとも、もう改名してしまった、など事情があるのか。)


確かに、SMAPの稲垣吾郎のファンだから女の子に「吾郎」と名付けるような行き過ぎた例は全く理解できないが、
親となった今では、オンリーワンで思いを込めたキラキラネームも、少しは理解できるのだ。