英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

烏二襲ワルル話

中間テストも近いので、当塾では恒例の校門前のチラシ配りに伺っています。
生徒と顔をあわせると、「せんせいあさはやくたいへんだねー」など、声をかけられます。

ただ、私自身これを大変だと思ったことはないんですね。
いつもはしない早起きをしていつもとは違った風景を見、制服姿の生徒(いつもはジャージ)を見たり
するのは、とても新鮮です。

学校ごとに雰囲気が違ったり、同じ学校でもその年によってガラリと雰囲気が変わるのもまた、興味深いところです。

今日は恩師に再会するといううれしい偶然もありました。


ですから、どちらかといえば朝のチラシ配りは好きなのですが、ひとつだけイヤなことがあります。


烏。


この時期のカラスは産卵期にあたるので、巣に近づく人間に対して大変攻撃的です。
また、何の因果か私はこのカラスに天敵認定されているらしく、よく襲撃されるのです。

生来髪の毛が強(こわ)く黒く太いせいか、頭を襲われたことが何度もあります。



昨年佃中におじゃましたときは、後頭部を蹴られる、頭頂部を掴まれる始末。
低空で威嚇飛行を繰り返し、何度となく背後から頬を掠めるき奴。
本当に私だけを狙ってくるので、続行が困難になるほどでした。

撃退方法があれば誰か教えてください。



英検のススメ

平成22年度の受検から入試制度が変更されたのに伴い、各種検定を点数化することが廃止されました。
その扱いは、「総合的に選抜する際の参考とする」という、よく分からない基準になってしまいました。
この「格下げ」は、学習塾の風景にも影響を与えました。

英検の受検月は6月、10月、1月の年3回ありますが、昨年までは6月の受検へ向け、多くの生徒へと過去問をあげたり、夜残っての勉強につきあったりしていました。それがその年でぱったりと止んでしまったのです。数人受検のためにリクエストを受け、あるいは英語強化を受け、という子達はいますが、ごく少数になりました。点数化されないということで以って、如実にモチベーションを高める回路が切断された格好です。
点数化廃止の最大の理由は、有料の英検を点数化するということが機会均等の原則に悖(もと)る、ということらしい。


ところがこの英検には、実に良いことが沢山あります。

まず、英語が得意な子へ、より高いハードルを設けてあげられること。英検準2級や2級は、内容としては高校の学習内容ですが、先取りで勉強するにはなかなかモチベーションがあがらないものです。しかし、「英検合格」というゴールがあることで、それに向けて勉強することができました。結果、英語へのより深い理解が生まれ、高校受験へもプラスとなるのです。

次に、英語が不得意な子にあっては、あるいは勉強が嫌いな子にとっては、「一教科だけなら集中して成績をあげられそうじゃないか?」という、学習への呼び水になります。これまでの復習をしながら(つまり「受験勉強」をしながら)、かつ内申へのプラス何点かを稼ぐことができる一石二鳥の学習であることは、生徒にとって高い動機付けとなっていました。
さらに、「合格」へ向け頑張る、そして「合格」の通知が送られてくる、という喜びを、高校受験へ先んじて味わうことは、後の受験勉強へ向け、子供達にとって貴重な経験となっていると思います。


英検受検は、子供たちに多少の「無理」を強いることになります。学校の部活、宿題に加えてプラスの勉強時間をとらねばならないのですから、「文武両道」+αということですね。私も普段、運動部でクタクタに疲れた子達が夜の塾に来てがんばっている様子を見ていますから、あまり無理をさせたくない、という気持ちはあります。

しかし、英検がらみの風景変容を見るにつけ、ひとつ思うことは、「少しくらい無理したっていいんじゃないか」ということです。もちろん、無理をさせて負担を増やして子供を押しつぶしてはいけませんが、子供のキャパシティ(許容量)をみながら、適度に刺激を与え、適度に無理をさせることが、子供の可能性を引き出してあげる大人の責務ではないか、とこの頃は思います。無理をしていく中で、時間の管理や仕事のマネージも覚えていくのではないか、と。


「どうせ高校受験に関係ないでしょう?」
そう言わずに、是非受検をオススメします。大学入試では使えるのですし、何より自分を高め、自信をつけるために。再来年は再び入試制度の変更の年。 また各種検定に重要性が付与される可能性も大きいですよ。