英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

はじめまして


今年度より数学課に所属することになりました新人の木村です。
よろしくお願いします。


ブログやツイッターと縁のない生活をしていたので、何を書いたらよいのやらと思っていましたが、蝦名先生が陶芸について書いておられたので、陶芸家である私のおじの事を思い出しました。


おじさんはワイルドな人で、焼き物の窯などもレンガ一万個を一人で積んで作ってしまったり、窯焚きも一週間寝ないで(!)一人で焚いてしまったりという行動力の持ち主で、スギちゃんがかすんでしまうくらいのワイルドさなのですが、おばあちゃんからおじさんのエピソードを初めて聞いたときは、その行動力に驚愕しました。


今から40年ほど前。
おじさんが高校生だった時の話です。
おじさんがふと「アメリカに行きたい」と思ったらしいのです。
そして家の倉庫でヨットを作り始めた(!)らしいのです。
おばあちゃんは「どうせ完成できないし、そううちあきるだろう」とタカをくくっていましたが、予想に反してヨットは見事に完成してしまいました。
小さな漁船くらいの木製のヨットです。
鰺ヶ沢の家はすぐ目の前が海という、ヨットを漕ぎ出すには絶好のロケーション。
高校生のおじさんは、一人で太平洋を横断しようとヨットを進水させました。
少し沖の方までヨットは進んだらしいのです。
そのときおばあちゃんは、行かないように泣いて頼んだそうです。
おばあちゃんがあまりに泣くので、高校生のおじさんはついに引き返してきたそうです。


「高校生が自作のヨットで太平洋単独横断」など、普通は想像もしないことですが、本気でやってしまうおじさんのワイルドさたるや。


ただ、少なくとも太平洋側から出発したほうがアメリカに近かった気がします。