英進塾_先生ブログ

英進塾の講師によるブログです

アメリカでのお話(11) ≪Enjoy your sunny freezing weather!≫

 北アメリカ大陸の中央部に位置するミネソタ州は、地理で学習した典型的な冷帯気候に属する地域です。
夏と冬の気温差が大きいのが特徴です。夏の気温は青森と同じように30℃を超えることも珍しくなく、しかも湖が10,000以上あるために湿度はけっこう高いのです。そのような気候のミネソタでは「蚊」がとても多く、ミネソタ州のことを別名「モスキートステート(蚊の州)」と呼ぶくらいなのです。


 しかし、冬の寒さは平均気温が氷点下13℃なのです。9月くらいには、もう気温が氷点下の日が何日か出てきます。
地表の気温が急激に下がると「フリーズィング レイン」と呼ばれる現象が起こります。これは、上空から降ってきた雨が途中であられや雪になるのではなく、地表に着いた時点で凍るのです。そのため、高速道路などはあっという間にスケートリンクの状態になりわずかな傾斜でも車は低い所へ滑ってしまうようなこともあるのです。


 また、一度寒波が訪れると、氷点下30℃位の気温が一週間くらい続きます。しかも、風速1mにつき体感温度は1℃下がると言われているので、青森の吹雪のような強風が吹くと、体感温度は−50℃にも達することがあります。さすがにこのくらいの気温で風が強い日は、外でスクールバスを待たなければならない小中学生は、学校がお休みになります。今年は比較的ミネソタは暖冬だったようですが、このような寒波が何度かやってきて、何日か休校になったと、中学校の教師をしているアメリカ人の友人が話していました。


 そのような、強力な寒気団が去り、一週間ぶりの太陽を目にすると、大学の寮のテラスにはデッキチェアを持った学生が一人、二人と集まってきます。みんな口々に「ひどい寒波だったね!」「お日様はやっぱり暖かいね!」と日光浴を楽しんでいます。中には半袖のTシャツになっている人もいます。そういう自分もそうでしたが。。。しかし、その時の気温は−5℃!


 青森では考えられないことですが、前日までの気温から25度上昇し、風がなく穏やかな−5℃の太陽の日差しが本当に暖かく感じられるのです!


LESSON 11 寒波去り お日さま楽しむ 氷点下